[ STORY ]
                                   文章:梟
 

   娘の股間から黒々とした塊が這い出してくる。大きな犬ほどの物体だが、革の翼、蠍の尾がはっきりと分かる。魔の幼生はすでに醜悪な老人の容貌を備えていた。女は、麻痺毒により指一本動かすこともできない状態だったが、出産に伴う苦痛と消耗で全身に水を浴びたような汗で濡れ、荒い呼吸がいまだ張りを失わない乳房を上下させている。
 幼生は激しく身を震わせ、羊水と羊膜を当たりに飛び散らせた。そして、ゆっくりと身体を伸ばすと、己を産み落とした母体に向き直った。かつて領主の席だったと思われる座椅子に腰掛けている女体を舐めるように眺める。幼生の醜い面にあらかさまな色欲の表情が浮かび、股間の一物が膨張して鎌首をもたげる。舌なめずりをしながら、ゆっくりと娘の方に近寄っていき、自らを産み落とすために大きく開かれた娘の股間にその顔を埋め、ざらりとした舌で性器を舐めねぶりだした。
 マンティコアの陵辱に馴染んだ女体は、幼生の拙い舌の動きにもすぐに反応し、淫液を垂らし始めた。唇からも微かな喘ぎが漏れ始める。しかし、とっくに感情も理性も失った娘はそれ以上の反応を示さなかった。幼生は、すぐに人形の様な肉体にのしかかり、腰を振り始めた。それは父親の傲慢なまでの悠然さと比べると、あまりに卑小で浅ましい様だった。
 幼生の男根は、膣の締め付けと自らの律動による摩擦にあっという間に限界を迎えた。娘の胸にむしゃぶりつき、必死に雌の柔肉を味わいつくそうと肉の突起を膣奥へと押し込む。娘の両腕が、幼生の首に巻き付いたのは、まさに射精しようとするその瞬間だった。幼生のやわらかい首の筋に娘の指が食い込んでいく。必死に振り回す幼生の前脚が、娘の乳房や腹を抉るが、女の両腕は信じられないような怪力を緩めない。自らの肉体の危機にも関わらず、幼生のペニスは、しゃくるように痙攣して、精液を吐き出し続ける。しかし、その勢いは幼生の命が尽きるのと歩調を合わせるように弱まっていった。


 口から血と泡を吹く幼生の死骸が床に投げ出された。その生殖器は惨めなまでに萎み、力なく精の名残を吐き出している。椅子に横たわる娘も、全身を幼生の爪や毒針によって切り裂かれ血まみれで、虫の息で横たわっているに過ぎない。しかし、その顔には表情らしきものは何一つ表れず、ただ、空ろな瞳から一筋、涙が流れるだけだった。
 
 

 
 
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