[ STORY ]
 
 
 
『 種付け姫〜悪戯の代価 』 その三   
               文章:梟    挿絵:雁
 
 
 気が付くと、そこは何かヌルヌルした物質でできた小部屋のようなところだった。慌てて辺りを見渡すとノーリも自分の脇に倒れている。ヌルヌルした物質は、淡い燐光を放っており、かろうじて周囲の様子がわかるほどの明るさを保っている。
 
「……ここは?」
 
 あの怪獣達は自分達を貪り食わなかったのだろうか。とすれば、ここはどこ? 怪獣の巣穴だろうか。取りあえず、ノーリを揺り起こす。アンリエッタの揺さぶりに気が付いたノーリは、ここは天国でございますかぁ、などと惚けたことを言っていたが、自分と姫が無事であることを理解すると、アンリエッタに取りすがって泣き出した。アンリエッタは、そんなノーリを引き剥がして、自分達が閉じ込められているこの場所を調べるように命じる。ノーリは、ぐすぐす鼻をすすりながら、小部屋を這いまわった。どうやらこの小部屋はすり鉢のような構造をしており、自分達はそのその底にいるらしい。壁や床は、弾力のあるゴムのような物資で出来ているのだが、その表面はヌルヌルした粘液で覆われている。出入り口は、すり鉢の淵にあたる部分にぽっかりと開いている。ノーリはなんとかそこまで這い登ろうとしたのだが、壁を覆うヌルヌルによって滑り落ちてしまう。
 
「姫様ぁ、駄目ですぅ。登れません〜」
 
 ノーリは情けない声を上げて振りかえり、姫に次の指示を乞おうとした。ところが、アンリエッタの様子がどうもおかしい。自分の膝を固く抱え、何かをこらえるような表情をしている。
 
「姫……様?」
 
 アンリエッタは顔を赤くしてそっぽを向いた。ノーリは不思議そうな顔をしながら近づく。
 
「どうなされたのです、姫様?」
「よ、寄らないで……」
「でも、お顔の色が……どこかお加減でも悪いんじゃ……」
「な、何でもないわ……だから……」
「そういうわけにまいりませんですぅ」
 
間の抜けた押し問答を続けているうちに、アンリエッタの下半身がぶるっと震えた。微かな水音が流れる。
 
「あっ…………」
 
アンリエッタの足元に粘液とは明らかに異なる液体が溢れ出す。ようやく、アンリエッタが何をこらえていたのか悟ったノーリは気まずそうに、姫の表情をうかがった。さすがのアンリエッタも羞恥と情けなさから真っ赤になってべそをかいている。
 
「ひ、姫様……お立ちになってください」
 
アンリエッタはのろのろと立ち上がった。ノーリはすばやく姫のスリップをたくし上げ下履きの紐を解く。びしょびしょに濡れた下履きを取り外し固く絞った。液体がポタポタッと垂れる。
 
「いずれ乾きますから、しばらくお待ち下さい」
 
涙目のアンリエッタは、こくりとうなずく。ノーリはそんな姫の姿がたまらなく愛おしくなる。アンリエッタを濡れていない場所に連れて行き座らせると、ノーリは姫の前に屈み込んだ。
 
「ノ、ノーリ! 一体何を……」
 
ノーリは姫の両膝の間に自分の頭を割り込ませ、小水に濡れるアンリエッタの股間に口を押し当てた。そして、チュッチュッという音を立ててアンリエッタの秘裂を自らの口と舌で清め始める。
 
「だ、駄目……そんな……き、汚いから……ひぐぅっ!!」
 
 敏感な突起をノーリにすすり上げられて、振り払おうとしたアンリエッタの手が止まった。ノーリの舌はアンリエッタの割れ目の中に差し込まれて、淫らに蠢いている。アンリエッタの陰唇から、自分の小水ともノーリの唾液とも異なる粘液が湧き出してくるのに時間はかからなかった。ノーリも、手を下履きの中にもぐりこませ、興奮に濡れた自分のあそこを指ではげしくこすりあげ始める。アンリエッタは両手でノーリの頭を抱きかかえ、自分の腰をノーリの顔にこすりつけるように突き上げる。ささやかな快楽に溺れている時間だけ、彼女達は恐怖と不安を紛らわすことができた……。
 
 
続く…
 
 

 
 
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