Text: 梟さん

『甘かった・・・・・・』
何度、この思いが脳裏によぎっただろう。

 数度の探索を難なくこなし、冒険者としては中堅どころのパーティーであることを自負していた。初めて赴くダンジョンなのにちゃんとした下調べを怠ったのは、まさに慢心以外の何者でもあるまい。

 パーティを襲ったのは、巨大な食人植物だった。その幹や根をダンジョンの装飾程度にしか認識していなかったパーティはあっけなく不意をつかれて全滅した。男達は、この植物の自由に蠢く蔓に頸骨をへし折られるか、瘤状の枝に頭部を叩き割れるかしかして、地面に骸を晒している。今頃、この植物の根が、無数に巻き付いて栄養を取り込んでいる頃だろう。
 パーティで唯一の女性メンバーは、この植物の花とおぼしき器官に飲み込まれた。それは、袋状の構造になっており、ぬらぬらした粘液で内部が満たされていた。装備や衣服が、その粘液に触れるとみるみる溶解していくのを知ったとき、彼女は自分が生きながら溶かされるのだと思った。
 ほとんど裸同然になった肉体に、太い触手がまとわりつく。もがく四肢を器用に絡めて抵抗を封じる。別の触手が豊かな胸をまさぐり、乳首をこすりあげる。自分が食われるのではなく、もっとおぞましい目的に供されることを悟ったとき、彼女の覚悟は脆く砕けた。
 剥き出しになった秘処を、舌を思わす感触が這い回り、ぬらぬらとしたものを、肉の割れ目とその奥にある入り口に塗りたくる。食人植物は、入念な下準備を終えると、その雄しべをどん欲に雌しべにつき入れる。それは、動物の生殖器と同じく、堅く尖った亀頭を持ち、泣き喚く女の花唇を容赦なく犯した。規則的な律動運動で、肉の快楽を貪るところまで獣と変わらない。違うのは、雄しべは一本では無いことだ。数本の同様の触茎が、口腔、肛門、さらには胸の谷間に押し込まれる。粘液を身体中になすりつけられ、蹂躙されるだけの女は、くぐもった悲鳴を上げながら、ただもがくしかできない。
 植物は、ぶるっと幹をふるわせると、雌しべを結実させるために、雄しべから命の欠片を吹き出す。それは、粉ではなく緑色の粘液。子宮の中に、喉の奥に、腸内に、そして乳房や顔にもぶちまける。射精した雄しべは引き抜かれ、別の雄しべが突っ込まれる。
 理性が砕け散った女は、惚けた表情でただ涙を流して、雄しべの動きを受け入れる。胎内に緑色の汚液を吐き出されたときだけ痙攣し、実りの秋を待つのだ。

Illust: 雁


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