【 魔神降誕 】

文:梟

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  壊れた人形は舞台から下ろされる。
 肉の杭が、娘の股間が無造作に抜け、濁った音を立てて神の精液が膣から吹き出す。娘をくくりつけたまま磔台は、速やかに運びださられる。そして、別の女がくくりつけられた磔台が新しく舞台に上がる。
 舞台の幕は、まだ降りない。
 神の降臨は、一夜限り。これを逃せば、次の機会はまた幾星霜もの年月を待たねばならない。神酒を、より多くの肉袋を使って搾り取る。どれか一人でも、神を孕めばよいのだ。
 すでに4体目の人形が舞台に上がっている。現し世に引き出された魔神は、ようやく女を犯す楽しみを堪能し始めていた。そそり立つ生殖器は、甘い香りを放つ粘液をおびただしく分泌し、滴った粘液が台上をぬるりとした光沢で覆う。むせ返るような甘ったるい匂いが大広間に充満するが、それは嗅いだ者の欲情を激しく掻き立てた。淫らな演劇を見守る者達は、己が衣服の裾から手を差し入れ、激しく性器をしごき上げる。胸を揉みしだき、肉の割れ目に指を滑らす。中には、人目もはばからず交わる者もいた。そこここで低い喘ぎ、嬌声があがり、その度に床に愛液や精液が吐き出される。
 魔神の粘液を身体に塗りたくられた女は、発情した犬のように腰を振り、神を誘う。
 乳首は硬く勃起し、下半身の肉の割れ目はぽってりと充血して、粘り気のある露が滴り落ちる。最初はでたらめにまさぐるだけだった神の触手は、今は女の乳首をついばみ、秘裂に潜り込んで、肉の芽を弄る。さらに胸、太もも、臀部に絡みつき、微妙な刺激を女の身体に加える。
「ああっ! ああぁぁ! いひぃ、いぃのぉぉぉ、してぇ、してぇっ!!」
 白痴のように、女は自らの快楽を訴え続ける。魔神は女の腰を引き寄せ、未だ萎えぬ生殖器を濡れる割れ目にあてがう。女は、棍棒のようなペニスが、自分の中に挿し込まれるのさえ、喜悦の表情で迎え入れた。魔神の腰が、猛々しく律動し女の肉体は鞠のように弾む。愛液が、女と神の結合部で飛沫をあげ、高く低く嬌声が木霊する。
「んっ! ひぁっ! うっ! うっ! はんっ! んひゃあああああっ!!!」
子宮に断続的に流し込まれる液体の熱さに、女は絶頂の階段を駆け上がる。背中が反り返り、むっちりとした乳房が踊る。腰が震え、股間の唇が神の肉茎を貪り、絞り出される神酒を一滴余さず飲み干そうと淫らに痙攣する。
 魔神は快楽に狂う女の腰を両手で抱え込み、射精を続けつつ更に腰を動かし続ける。
「んあぁぁぁあっ! ふひぃぃぃいいっ!! いぁっいぁっおあぁぁぁ!!」
途切れなく送り込まれる突き上げが女の精神の器を粉々に砕く。
 神が、女の身体から抜くことなく2度目の射精を遂げたとき、女の大脳は大量の快楽物質を吐き出しながら自らを破壊した。
 神は、ただ痙攣するだけの肉塊と化した女を放り出す。ぬるっと半分ほど萎えたペニスが、女の膣から抜け落ちる。その瞬間、周りの信者たちは自ら衣服を脱ぎ捨て、我先に魔神の元に駆け集った。愛液を滴らせた女たちが、自分たちの胎内に神のペニスを納めようと、神にむしゃぶりついていく。何本もの舌が肉の茎を滑り、肉の割れ目や熟れた乳房が、神の肢や尻にこすりつけられる。みるみる硬度を取り戻す魔神の肉棒に最初の女がまたがる・・・・・・。

 朝の訪れと共に舞台の幕は引かれる。神酒を注がれた肉袋達は、手足を縛られ受胎の結果が出るまで、丁重に保管される。また、神の精を貪った信徒達は、神を孕む恐怖を胸に、それぞれの生活に密やかに戻る。
 あらゆる体液により汚し尽くされた舞台の上には、かつて少年だったものの残骸が、無様に横たわっていた。自らの生命を神の快楽のために貪り尽くされ、ただ骨と皮のみになり、生きている証は絶え入りそうな呼吸のみ。股間の萎びた男根は、血の混じった液体を絶え間なく滴らせる。微かに動く唇とわななくような呼吸が紡ぐ声なき叫びが聞く者もない広間に木霊する。
「・・・・・・家に・・・か・・・・・・・・・えして」


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