【 魔神降誕 】

文:梟

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 神の下僕たちは、舞台に上げる人形を用意する。T字に組み上げられた磔台に全裸の女が両腕を結わえられて固定される。小柄で小太りな体型、癖のある栗色の髪とくりっとした眼は愛らしいが、それ以外にはこれといって目立った美しさはない、ただ若さと健康さが取り柄の若い娘。
 しかし、荒ぶる神の精を受け入れるには、優美で繊細な器より、粗くとも砕けることのなき器。そこに、もっとも濃き神酒を注ぎ、神の器を醸成させねばならない。
 女の口にはきつく猿轡がかませてある。悲鳴を抑えるためではない。舌を噛み切ることを防ぐためだ。高く掲げられた磔台の上で、女は必死に太ももあげ、衆目にさらされる自らの裸身を隠そうとする。娘の肌は羞恥に桜色に染まった。おびえて周囲を見回す視界に、御影石の台座にうずくまる異形の影が飛び込む。かつて、少年であったそれはさらなる変貌を重ね、その体躯は羆ほどにも達し、腰から突き出た生殖器は、先端から絶え間なく粘液を滴らせ、根元に陰毛の代わりに鞭のようにしなる触肢がうごめいていた。
 自分の運ばれていく先が、あの化け物であることを理解した娘は、恐怖と衝撃からただ大きく目を見開き、全身の筋肉は硬直して震え、桜色の肌は見る見る血の気を失い、白蝋の色に変じた。
 魔神は、自分の方に差し出された供物を不思議そうに眺める。娘は、魔神の視線にさらされ恐怖に身をすくめた。しばし続いた沈黙の時間は、魔神の性器がミリミリッと音を立て膨張し屹立を始めたことで破られた。魔物は、己の長い腕を伸ばし、女の足首を掴む。その人外の膂力に、女は抗うことも出来ず、股を開かせられる。鈍い衝撃が腰を貫く。魔神の男根は、何の前触れもなく伸展し、女の秘部に潜り込んだ。
「……!! ッ……ッ!、ッ!!!」
子供の腕ほどもあるペニスは女の膣を裂き、鮮血がしたり落ちる。娘は身体をのけぞらせ、首をガクガクと左右に振る。全身に苦痛の脂汗が浮かび、間歇的に痙攣が走る。
 魔神は、女の苦痛を意に介することなく、腰を大きく前後に振りはじめた。そのスピードは、みるみる上がっていく。女の身体は、まさに壊れた人形さながらに前後に激しく揺すぶられる。猿轡を固く噛み締め、唇の端から間断なく涎と泡が首筋に流れ落ちる。魔神の生殖器の根元に蠢く無数の触手は、でたらめに女の太ももや尻、乳房を這い回る。
『クォォォォォォッッ!!!!』
魔神は魂も凍る雄叫びをあげ、無造作に女の胎に精をぶちまけた。乾いた音が鳴り、女の両脚がありえない方向に曲がり、だらりと弛緩する。魔神の力は、女の大腿、脊椎を枯れ枝のようにへし折っていた。さらに女の下腹部が蛙のようにいびつに膨らむ。逃げ場のない大量の精液が子宮を満たし内臓を圧迫する。この瞬間、女はまさに神酒を注がれた肉袋に他ならなかった。


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